事故車を見分けるコツ:中古車購入時の注意点
中古車を購入する際、事故歴のある車を避けるためには、細かな観察が必要です。以下に挙げるポイントは、事故車を見分けるのに役立つ重要なチェックリストとなります。
1. フェンダーのねじ山のつぶれ
フェンダーやその他のボディパーツのねじ山をチェックしてください。事故による修理の際、これらの部品が交換されることがあり、ねじ山が新しいものに交換されているか、つぶれている場合があります。不自然に新しく見えるねじや、ねじ山の損傷は、修理の痕跡を示す可能性があります。
このねじ山がつぶれていたり、塗装が剥げているなどの違和感がある場合は、フェンダーが交換されている場合があります。事故車を見抜く一つのポイントになります。
2. 塗装面の違和感
全体の塗装が均一かどうかを確認しましょう。色合いや質感に違和感がある場合、部分的な再塗装が行われている可能性が高いです。特に、光の当たり方を変えて見ることで、微妙な違いが見えることがあります。
3. ヘッドライトの左右の違和感
ヘッドライトのクリアランス(隙間)が左右で異なる場合、事故によるフレームの歪みが修正された痕跡かもしれません。また、片方のヘッドライトが明らかに新しい場合、交換の必要が生じた事故があったことを示唆しています。
また、左右のヘッドライトの黄ばみ具合に違いがある場合は、ヘッドライトが好感されている可能性が高まります。
これは、何らかの損傷があったため交換された可能性が有ります。
4. 室内に残されたガラスの破片
車内の隅々までチェックし、特に座席下や隙間にガラスの破片が残っていないかを確認してください。これは前の事故で窓ガラスが割れた際のもので、完全に清掃されないことがあります。
5. タイヤの片べり
タイヤの偏摩耗は、アライメント(車輪の調整)が正しくないことを示す可能性があります。これは、フレームやサスペンションに損傷があることが原因で発生することが多く、事故の影響を受けている可能性があります。
6. まっすぐ走らない
試乗時には、ハンドルを放しても車がまっすぐ進むかを確認してください。車が片側に引っ張られる場合、フレームやサスペンションの損傷が修復されていない可能性があります。
これらのチェックポイントを踏まえ、中古車選びにおいては慎重に行動することが重要です。見た目が良い車でも、隠れた過去の事故の痕跡がないか、十分な検査と試乗を行いましょう。安全かつ信頼できる車選びが、後悔のない中古車ライフを送るための鍵となります。