水没車とは
水没車とは、洪水などで水に浸かったことがある車のことを指します。水没車にはいくつかの大きなデメリットがあり、購入時には注意が必要です。以下に主なデメリットと、水没車を見分ける方法を紹介します。
水没車のデメリット
- 電気系統の障害
- 水没すると、車の電気系統に深刻なダメージを与える可能性があります。これにより、エンジンの故障や、エアバッグ、ABSなどの安全装置の機能不全が起こり得ます。
- 腐食や錆
- 水によって車体やエンジン部分が錆びやすくなります。特に塩水による水没は、錆の進行を早めるため、車の寿命が大幅に短縮されることがあります。
- カビや悪臭
- 車内に水が浸入すると、シートやカーペットにカビが発生しやすく、不快な臭いの原因となります。これらは健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
- 保険・再販の問題
- 水没歴がある車は、保険の適用を受けにくかったり、再販時の価値が大幅に下がるため、経済的な損失を被るリスクが高まります。
水没車は多くの潜在的な問題を抱えており、その中でも実際に報告されている障害は多岐にわたります。ここでは、水没車で実際に起こった障害のいくつかを挙げてみましょう。
- エンジン障害
- 水没によりエンジン内に水が入り込み、内部の部品が損傷することがあります。これにより、エンジンが始動しなくなったり、異常な音が発生したり、最悪の場合はエンジンが完全に動かなくなることがあります。
- 電気系統の故障
- 水没によって電気配線やコネクターが損傷し、ショートすることがあります。これにより、エアバッグが作動しない、ヘッドライトや内部照明が点灯しない、ダッシュボードの警告灯が誤って点灯するなどの問題が発生します。
- トランスミッションの問題
- トランスミッションに水が侵入すると、ギアの変更がスムーズに行えなくなったり、トランスミッションが完全に壊れてしまうことがあります。これは修理が非常に高額になることが多いです。
- ブレーキシステムの障害
- ブレーキシステムに水が入ると、ブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキパッドやディスクに錆が発生してしまいます。これにより、安全性が著しく低下します。
- カビや悪臭
- 車内の布製品に水が浸透すると、カビが生えやすくなり、健康を害する原因となることがあります。また、カビや湿気による悪臭は、非常に不快であり、完全に除去するのが難しい場合があります。
まとめ
水没車を誤って購入しないためには、これらの点を慎重にチェックし、可能であれば信頼できる専門家と一緒に中古車を検査することをお勧めします。
もし、水没車という事実を知らずに購入してしまった場合は
販売店に、水没車である証拠を提示し返金してもらう手続きをしましょう。
通常の場合、素直に返金に応じてくれるはずです。
それでも解決しない場合は、弁護士に相談することをお勧めします