外国製(輸入)車の中古車購入を検討する際、多くの魅力的な点がある一方で、慎重になるべき理由もいくつか存在します。以下では、外車の中古車を購入する際のデメリットや注意点を詳しく解説し、購入を避けるべき理由を探っていきます。
1. 高額な維持費
外車、特にヨーロッパ製の高級車は、新車時の価格もさることながら、維持費も高額になる傾向があります。部品の価格が高く、また専用の部品を必要とすることが多いため、修理やメンテナンスにかかるコストが国産車に比べて大きくなります。中古車の場合、消耗品や部品の交換時期が既に訪れていることが多いため、購入後すぐに高額な出費が必要になる可能性が高いです。
2. 修理・メンテナンスの手間
外車は技術的に高度で独自の設計がされているため、修理やメンテナンスを行える工場や技術者が限られています。特に地方に住んでいる場合、適切なサービスを提供している店舗が少ないことがあり、車を運ぶための時間やコストがかかります。また、専門的な診断ツールが必要な場合も多く、修理やメンテナンスに長い時間がかかることも少なくありません。
3. 部品の入手困難
外車の部品は、国産車に比べて流通量が少ないため、必要な部品がすぐに手に入らないことがあります。特に古いモデルや少数が輸入された車種の場合、部品の入手に時間がかかる上、価格が非常に高くなることがあります。これにより、車が長期間使用できない状態になるリスクがあります。
4. 車検の厳しさ
日本の車検制度は非常に厳しいため、外車を車検に通すためには多くの調整が必要になることがあります。特に排出ガス規制に関する基準は厳しく、中古の外車がこれをクリアするためには追加の費用がかかることも少なくありません。これが維持費をさらに押し上げる要因となります。
5. 再販価値の低下
外車は新車時の価格が高い一方で、日本国内での需要が限られているため、中古車市場での再販価値が急速に低下する傾向にあります。特にマイナーブランドや特殊なモデルの場合、購入希望者が少ないため、売却時に大きな損失を被るリスクがあります。
6. 運転の適応
多くの外車は左ハンドルであるため、日本の右側通行に慣れるまでに時間がかかることもあります。また、外車特有の運転感覚や操作性にも適応が必要で、これが運転のストレスにつながることもあります。
7. 保証の問題
新車時には充実した保証がついていることも多い外車ですが、中古車の場合、その保証が切れていることがほとんどです。また、中古車購入後に問題が発生した場合、保証の範囲内で修理を受けることができないため、全て自己負担で対応する必要があります。
以上のような理由から、外車の中古車を購入する場合は、多くのデメリットや潜在的なリスクを十分に理解し、購入前にはその車の歴史や状態、将来にわたる維持費などを慎重に評価することが重要です。それにより、無用なトラブルや予期せぬ高額な出費を避けることができます。
どうしても一度は、輸入車に乗ってみたい方へのアドバイス
1. 購入前の徹底的な調査
輸入車を購入する前に、その車の評判、信頼性、典型的な問題点をリサーチすることが重要です。特に中古車の場合、車の過去の維持記録や事故歴、修理歴をチェックし、可能であれば専門家による事前の検査を受けることをお勧めします。これにより、将来的な修理コストや維持費に関する予期せぬサプライズを避けることができます。
2. 信頼できる販売店の選定
輸入車を扱う信頼できる販売店を選ぶことも重要です。販売店が提供するアフターサービスや保証の内容を理解し、顧客のレビューを確認して、信頼性とサービスの質を評価してください。信頼できるディーラーから車を購入することで、購入後のサポートや不明点に対する相談が容易になります。
3. 予算の計画
輸入車の購入と維持には、しばしば高額なコストが伴います。予算計画をしっかりと立て、車の購入価格だけでなく、保険、税金、メンテナンス費用、予期せぬ修理費用に至るまで、総合的なコストを考慮に入れることが重要です。将来的な経済的な負担を理解し、それに基づいて購入の判断を行ってください。
4. 保険と保証の確認
輸入車の場合、適切な保険を選ぶことがさらに重要です。特に中古車の場合、保証の範囲が限られていることが多いため、どのような保証が付いているかを確認し、必要に応じて追加の保証を購入することを検討してください。また、車の修理費用が予想以上に高くなることがあるため、保険のカバレッジが十分かどうかも確認することが大切です。
5. 修理とメンテナンス
修理やメンテナンスが可能な専門の整備士やサービスセンターを事前に確認しておくことが望ましいです。輸入車専門の整備士が近くにいるか、またはディーラーが適切なサービスを提供しているかをチェックし、車の状態を最適に保つための準備をしておきましょう。
これらのアドバイスを参考にしながら、輸入車の購入を進めることで、愛車との長い付き合いを楽しむことができるでしょう。