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「車検は満了日の1か月前から受けるもの」
そう覚えている方も多いのではないでしょうか。
実は制度が変更され、2025年4月1日から、車検証の有効期間満了日の2か月前から車検を受けても、残っている車検期間を失わずに更新できるようになりました。
以前は原則として「1か月前から満了日まで」でしたが、この期間が「2か月前から満了日まで」に拡大されています。
中古車販売店を経営している私の立場から見ても、これはユーザーにとって便利な変更です。
今回は、
「結局いつから車検を受けられるの?」
「2か月前に受けると次の車検が早くならない?」
「60日前という意味でいいの?」
といった疑問を分かりやすく解説します。
2025年4月1日から車検は「2か月前」から受けられる
2025年4月1日から、継続検査を受けられる期間が拡大されました。
以前
有効期間満了日の1か月前~満了日
現在
有効期間満了日の2か月前~満了日
この期間内に車検を受ければ、現在残っている車検期間を失わずに更新できます。
ここが今回の制度変更で最も重要なポイントです。

2か月前に車検を受けても損しない?
結論からいうと、2か月前から満了日までの対象期間内であれば、早めに受けても車検期間が短くなるわけではありません。
たとえば、自家用乗用車で、
現在の車検満了日:12月20日
だったとします。
対象期間内に継続検査を受ければ、次回の満了日は原則として、
2年後の12月20日
となります。
「10月に車検を受けたら、次回から10月が車検になるのでは?」
と心配する必要はありません。
国土交通省も、改正後は有効期限前2か月以内に受検した場合、旧車検証の有効期限を基準に新しい有効期間を設定できると案内しています。
「60日前」ではなく「2か月前」と覚えよう
ここは意外と重要です。
今回の制度について、
「車検が60日前から受けられるようになった」
と説明されることがあります。
意味としては近いのですが、正確には**「有効期間満了日の2か月前」**です。国土交通省も「60日前」ではなく「2か月前」としています。
月によって28日・29日・30日・31日と日数が違うため、
「60日前」ではなく「2か月前」
と覚えておくのがおすすめです。
具体的にいつから車検を受けられる?
たとえば車検満了日が、
2026年12月20日
なら、
2026年10月20日から
対象期間に入る、と考えると分かりやすいです。
つまり、
車検証の満了日を確認 → その2か月前から予定を組む
という方法でOKです。
特に仕事や旅行などで予定が多い方は、以前より車検の日程を組みやすくなりました。
なぜ車検を受けられる期間が延びた?
今回の変更には、車検の混雑を緩和する目的があります。
国土交通省によると、車検需要は年度末に集中しており、2019~2023年の平均では、月平均約281万台に対して3月は約389万台でした。
その結果、
- 希望する日に車検の予約が取りにくい
- 整備工場が混雑する
- 自動車整備士の残業や休日出勤が増える
といった問題が発生していました。
そこで受検できる期間を1か月前から2か月前へ広げ、車検時期を分散させる制度変更が行われました。
早めに車検を受けるメリット
ユーザー側にもメリットがあります。
特に大きいのは、車検の日程を選びやすくなったことです。
以前より1か月早く動けるため、
「車検満了日が近いのに整備工場の予約が取れない」
という状況を避けやすくなります。
また、点検時にタイヤやブレーキなどの交換が必要だと分かった場合でも、余裕をもって対応できます。
中古車販売店の立場からすると、車検ギリギリまで待つ必要はありません。
満了日が近づいてきたら早めに車の状態を確認し、余裕をもって予約しておくことをおすすめします。
車検満了日はどこで確認できる?
まず確認してほしいのが、自分の車の車検満了日です。
従来型の車検証だけでなく、現在は電子車検証も導入されています。
電子車検証では券面に有効期間の満了日が記載されていないため、国土交通省は検査標章(車検ステッカー)または車検証閲覧アプリで確認するよう案内しています。
「自分の車検がいつだったか分からない」
という方は、まずここを確認しましょう。
車検が切れてしまった場合は別問題
今回の制度変更は、
「車検が切れても2か月間乗れるようになった」
という意味ではありません。
車検証の有効期間が満了した車は、そのまま公道を走行できません。
実際に運輸局のユーザー車検案内でも、有効期間が満了した車を検査のために運行する場合には臨時運行の許可が必要と案内されています。
「2か月前から受けられる」と「満了後も大丈夫」を混同しないようにしてください。
中古車購入時も車検満了日を確認しよう
中古車を購入するときも、車検の残り期間は確認しておきたいポイントです。
たとえば同じ価格帯の中古車でも、
車検があと2か月の車
と、
車検があと1年半残っている車
では、購入後に必要になる費用や手間が変わってきます。
中古車の価格だけを見るのではなく、
「次の車検がいつなのか」
まで確認して比較することをおすすめします。
まとめ|車検は「2か月前」から予定を立てよう
2025年4月1日から、車検制度が変更されました。
覚えておきたいポイントは次の4つです。
- 車検は満了日の2か月前から受けられる
- 対象期間内なら、早めに受けても残っている有効期間を失わない
- 「60日前」より**「2か月前」**と覚える方が正確
- 車検切れ後も走行できるようになった制度ではない
制度変更によって、以前より余裕をもって車検の日程を決められるようになりました。
車検満了日が近づいてから慌てるのではなく、2か月前を目安に整備工場へ相談すると予定を組みやすくなります。
国土交通省も、年度末の混雑を避け、余裕をもって予約・受検するよう呼びかけています。

